おはこんばんにちは!
弱小投資家のいさみです(^^)/
今回は、私の好きなオリバー・ペレス氏、グレッグ・カプラ氏の著書「デイトレード~マーケットで勝ち続けるための発想術」について、要約と感想をまとめますので気になっている方はぜひご覧ください。
「デイトレード」とはどのような本なのか

この本は、簡潔にまとめると、「デイトレーダーとして成功するための心構え」をぎゅっと凝縮した著書です。投資に関する基礎知識や相場との向き合い方、投資に関する心構えなど、投資をしている方なら必ず役に立つ本だと断言できます。
なお、どっちかというと、投資をしたことなく今から始める方よりは、ある程度投資経験があったほうが理解しやすい(体験から腑に落ちやすい)かと思います。
読み進めていくと、自分も経験したことやわかっているけどできないことなどたくさん出てきます。
要約
この著書は以下の9章の内容で編成されており、トレードの考え方や心構え等が書かれています。簡潔にまとめると、「損切りしろ、過信するな、相場を操れるわけがない、ルールを守れ、勝ちは勝ちであらず負けは負けであらず」て感じでしょうか。
①心構え
②トレードの世界について
③トレードの損失の仕組み
④損失をしたことが自分のためになる
⑤トレードに勝つトレーニング
⑥7つの大罪
⑦12の成功法則
⑧知っとくべき15の法則
⑨究極のトレーダーになるための9の教訓
とくに、損切りについてはしつこくしつこく書かれており、その重要性が強調されています。あらゆる投資家がいうように、本当に重要なのでしょうね。
この著書を読んで、特に私が頭に残った内容を簡単にまとめてみます。
株式売買のための心構え
①自分が株を買うときには、反対側には売る人がいる
・株式投資は相場との勝負と思っている人が多いがそれは間違いであり、上がると思って買う人と下がると思って売る人の勝負である。
・本の言葉を借りると、売買で得をする賢者がいる一方で、損をする愚者がいる。
②トレードで成功するのに一番必要なものは「正しい思考」
・トレードではたまたま利益が出た、損をしたなんでことは日常茶飯事。また、良い手法や戦略があったとしても、正しい思考を持っていなければ勝ち続けることは不可能である。
トレードの世界で生き残るためには
①絶えまぬ努力、多くの勉強代を払った先に熟練トレーダーとなりえる
・相場で継続的に稼げる熟練トレーダーになるのは簡単ではない。
・多くの損失をだし、それに負けず絶え間ない努力を続けた上で、決断力、不屈の精神を得る必要がある。
②テクニカル分析重視
・ファンダメンタル分析は長期投資だと有効である可能性は高い。ただし、短期の時間軸で個人が機関投資家に対抗するためには、「再現性のある」チャートを理解することが必要。
③短期トレードが安心
・短期の方が長期と比較して相場の予想がしやすい。
・あらかじめ設定した株価の損切りラインを設けることで大きく損をしなくなる(いわゆるコツコツドカンがなくなる)。なお、絶対に損切りラインを切り下げることはしてはならない。あとから思いついた理由などろくなものがない。
トレードで損をする理由
①バンドワゴン効果
・そもそも大衆は投資で負けるようにできている。プロは大衆を負けるサイドに持っていくことに秀でており、「操作される側」にいては一生勝てない。
②ポジションの取り方が8割
・かりに上昇を続ける株を見つけ、相場にINしたとしても、高値で買うと損をするのは明白。どのような株なのかというより、どこで買うのがが一番重要。
③株式相場に理由を求めない
・株価は非常にシンプルであり、「買いが売りを上回った時に上がり、下回った時に下がる」ただそれだけ。
・相場を難しく感じるのは、株価の上下に理由を求めてしまうため。株価が下がった理由はどうでもいいのであり、下がった事実だけ認める。しっかりと損切りラインを決めているのであれば、損切りするだけでいい。理由を探す必要はない。
④勝ちは勝ちではなく、負けは負けではない
・どんなに熟練したトレーダーでも損失を出すことはある。一度の取引で損をしたことは失敗ではない。
・数十回の取引結果で、真の実力が判明する。一度の取引で一喜一憂することは愚者の行為。
トレードで勝ち続けるために
①負けることで勝ちを知る
・前に大きく飛ぶには一旦屈む必要があることを忘れてはならない。負けた時、その失敗を無駄にするか、それとも失敗を次に活かすかでその後のトレードは変わっていくのである。
②負けにより「損切り」を学ぶことで勝ちにつながる
相場で勝ち続けるためには、「うまく負けること」つまり「損切り」が必須である。
トレードで負けないことはできない。ただし、負けた時に損切りできれば、市場から退場しなくて済むようになる。
具体的な熟練トレーダーへの道
①早いうちに何らかの教育を受ける
・前に大きく飛ぶには一旦屈む必要があることを忘れてはならない。負けた時、その失敗を無駄にするか、それとも失敗を次に活かすかでその後のトレードは変わっていくのである。
②トレーディング日誌をつける
・トレーダーの行動の中で最も価値のあるものの一つとして、トレーディングにおける失敗を日誌に記録することが挙げられる。失敗の内容や傾向があることに気づき、対策をとる必要がある。
・トレーディングの成功は、その勝ち方ではなく負け方によって決まるのである。
③低位株ばかりに注目してはならない
・初心者は資金に限りがあるため、購入しやすい低位株で売買しがちである。ただし、勝ちやすいのは高位にある株である。
・60ドルの株が2ドル上昇するのは1日のうちでも十分に可能であるが、10ドルの株が2ドル上昇するのは新聞に載るような出来事なのである。
・小さい株は少しの値動きで大きく損をする可能性がある。高位株を何度も売買し、ポジションを取り直すほうが良い(なお、低位株を触ったらいけないというわけではない)。
④分散投資をしてはならない
・分散投資が一部有効なのは間違いない。ただし、分散投資は才能のなさをカバーするに過ぎない。
・トレードを極めたトレーダーからすれば、一つの株に集中すればよく、分散投資は単に損をする可能性を増やしているに過ぎない。
⑤時には何もしないことが最良の行動
・たいていのトレーダーは、自分に十分な実力があれば、何かすることができるという誤った認識を持ってしまう。この認識は幼稚であるばかりでなく、害となりえる。
・時には丸一日、丸一週間と取引をしてはならない場合もある。休むことがより良い選択であることを学ばないとトレーディングを極めるには至らない。
まとめ
この著書で、何度も強調されているのが「うまく負けること」。「うまく負ける」とはつまり「損切り」を徹底して行うことです。
私もブログに投資日記を書いていますが散々な結果となっています。著者が言う損切りができず、いわゆるコツコツドカンを招いてしまっているのです(ぜひともこちらから私の投資日記も見ていってください(^^)/)。
本当に損切りの重要性がわかる良書です。トレードで迷ったとき、損が続くときは再度読み直してみようと思います。
トレーダーの皆さんに、自信をもっておすすめできる超良書であり、ぜひとも手に取ってもらえたらと思います。
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